セクションとは

シナリオファイルの構造は、ゲームブックを知っている人なら容易に理解できるはずです。

シナリオフアィル
  |
  |---セクション1
  |      |
  |      |---本文
  |      |
  |      |---選択肢
  |
  |---セクション2
  |      |
  |      |---本文
  |      |
  |      |---選択肢
  |
シナリオファイルは「セクション」と呼ばれるひとまとめの文章を、番号を付け、順番に書きこんだテキストファイルです。
一つの「セクション」は”本文”と”選択肢”で成り立っており、選択肢の種類により以下の三通りがあります。

パターン1(選択肢ありの場合)
以下のように表示されるものです。
財布が落ちている。
どうしますか?
拾う
拾わない
踏んづける

パターン2(選択肢無しの場合)
以下のように表示されるものです。
財布の中を見ると3000円入っている。

パターン3(終わりの場合)
以下のように表示されるものです。
ラッキー、儲かった。
おしまい。

では、シナリオファイルの文法を順番に説明します。

コメント
先頭に「!!」を付けるとその行はコメントになり、読みこむ際に無視されます。
!!この行はコメントです。

セクション
先頭に「!section[xx]」(xxはセクション番号)と付けて下さい
指定された番号のセクションが追加され、次の行から本文になります。
xxはこのセクションの番号を半角整数で指定します。

!!セクション1の開始です <−−コメント
!section[1] <−−セクション1の宣言
*** <−−この行からセクション1
***
*** <−−この行までがセクション1
!section[2] <−−セクション2の宣言

選択肢あり(セクション内)
セクション内で先頭に「!choice[xx]」(xxは次に進むセクション番号)と付けて下さい。
選択肢が一つ追加され、次の行から選択肢の文章になります。
xxはその選択肢を選んだ場合に進むセクション番号です。
同じシナリオファイルに進む場合は[同じシナリオ内のセクション番号]、
別のシナリオファイルに進む場合は[シナリオ番号]+[-]+[そのシナリオ内のセクション番号]として下さい。

!section[1] <−−セクション1の宣言
財布が落ちている。  <−−本文1行目
どうしますか?  <−−本文2行目
!choice[2] <−−選択肢1の宣言(同じシナリオのセクション2へ進む)
拾う <−−選択肢1の文章1行目
!choice[3] <−−選択肢2(同じシナリオのセクション3へ進む)
拾わない <−−選択肢2の文章1行目
!choice[2-1] <−−選択肢3(シナリオ2のセクション1へ進む)
踏んづける <−−選択肢3の文章1行目
!!セクション1を終わります <−−コメント
!section[2] <−−セクション2の宣言

選択肢無し(セクション内)
セクション内で先頭に「!no_choice[xx]」(xxは次に進むセクション番号)と付けてください。
そのセクションは選択肢が無く、次へ進むボタンのみ表示されます。
xxは次に進むセクション番号です。
同じシナリオファイルに進む場合は[同じシナリオ内のセクション番号]、
別のシナリオファイルに進む場合は[シナリオ番号]+[-]+[そのシナリオ内のセクション番号]として下さい。

!section[2] <−−セクション2の宣言
財布中を見ると3000円入っている。  <−−本文1行目
!no_choice[4] <−−選択肢無し(同じシナリオのセクション4へ進む)

終わり(セクション内)
セクション内で先頭に「!end」を付けてください。
そのセクションは選択肢もボタンも無く、そこで終了となります。

!section[4] <−−セクション4の宣言
ラッキー、儲かった。 <−−本文1行目
おしまい。 <−−本文2行目
!end <−−このストーリーはこのセクションで終わりを意味する

本文の改行の扱いについては実行ファイルの内部変数で設定できます。
実行ファイルの項を見てください。