最初は分岐のない話を作ります

環境の準備が整ったところで実際にシナリオを作っていきましょう。
まずは簡単な、分岐のない話から作ってみます。
「sayuri」という名前で作ってみましょう。

まず「C:\local\root」に「sayuri」フォルダを作ります。
「sayuri」関連のファイルはこのフォルダにまとめて入れておくことにします。

そのフォルダの中に「sayuri_001.txt」という名前のテキストファイルを作ります。
とりあえず何も書き込まなくてかまいません。
このファイルがシナリオファイルになります。

同じくフォルダの中に「sayuri.sav」という名前のテキストファイルを作ります。
何も書き込む必要はありません。
空のテキストファイルを「sayuri.sav」という名前で保存してください。
(注:拡張子は「.sav」です)
これがセーブファイルになります。
このファイルがないと保存機能が使用できません。

これで以下のようになっているはずです。
root
  |
  |--index.htm             <----トップページ
  |
  |--StoryViewer.cgi       <----「StoryViewer」のプログラム
  |
  |--StoryViewerLite.cgi   <----「StoryViewerLite」のプログラム
  |
  |--jcode.pl              <----日本語変換ライブラリー(StoryViewerの動作に必要)
  |
  |--sayuri                <----今回作る話をまとめいて入れてあるフォルダ
  |   |
  |   |--sayuri_001.txt    <----今回作る話のシナリオ
  |   |
  |   |--sayuri.sav        <----今回作る話のセーブファイル
  |
  |
  |--sample                <----サンプルをまとめいて入れてあるフォルダ
  |   |
  |   |--sample_***.txt    <----サンプルのシナリオ
  |   |
  |   |--sample.sav        <----サンプルのセーブファイル
  |

では実際にシナリオを書きます。
「sayuri_001.txt」を開いて、下の様に書き込んで保存してください。
(書き込むのは緑の部分だけですよ)
!!〜〜オープニング〜〜----------------(コメント)
!section[1]---------------------------セクション1
おっす。----------------------本文
俺は郷田佐由利、
女みたいな名前だがれっきとした男だ。
自分ではなかなかのナイスガイだと思っているのだが、
周りからは「おっさん」と言われる事が多い。
無精ヒゲがいけないのかもしれないな。
!no_choice[2]---------------------------分岐せずセクション2へ

!!〜〜経過〜〜------------------------(コメント)
!section[2]---------------------------セクション2
大学3年生なので就職活動もそろそろ考えなくてはいけないのだが・・・。------本文
実は寮の自治会長をしていて何かと大変なのだ。
寮の自治会についてはあまり頼りになる奴がいない。
早めに後がまを見つけておかないといかんのだがな。
!no_choice[3]---------------------------分岐せずセクション3へ

!!〜〜エンディング〜〜----------------(コメント)
!section[3]---------------------------セクション3
今年の新入寮生の中に有望な奴がいる。--本文
と、まあ・・・そんな所が俺の近況だな。
!end------------------------------------終わり

シナリオファイルの文法はまた説明しますが





最後に、トップページからこのシナリオに合わせた条件を付けてStoryViewerを実行するようにします。

「C:\local\root」にある「index.htm」をテキストエディタで開き、以下の記述を加えてください。
場所は何処でも良いです。

<form METHOD="post" ACTION="StoryViewer.cgi">
<input TYPE="hidden" NAME="file" VALUE="./sayuri/sayuri_001.txt[1]">
<input TYPE="submit" VALUE="うららかな一日">
</form>

呼び出し元のHTML文書における記述は後ほど詳しい解説があります。
ここでは簡単に説明しておきます。

フォームから「StoryViewer.cgi」を実行するのは
「hidden」属性でシナリオファイルを指定しています。
「StoryViewer.cgi」からの相対パスです。
括弧([ ])の中の数字はセクション番号です。

これで
ブラウザで「http://127.0.0.1/」を開いてください。
「うららかな一日」と書いてあるボタンが出来ているはずですから、押してみてください。





〜シナリオファイルの名前と置き場所〜


シナリオファイルの名前は






ここでは、呼び出し元のHTML文書(「C:\local\root\index.htm」)と同じディレクトリ(「C:\local\root」)に
そのシナリオ専用のフォルダ(「sayuri」)を作りまとめました。

シナリオファイルは特に決まった場所に置く必要はありません。
呼び出す際に指定する条件(「StoryViewer.cgi」からの相対パス)を変えればいいのです。
しかし、複数のシナリオを表示させることを考えると、上の形が一番良いと思われます。

この場合でもフォルダの名前は「sayuri」でなくてもいいです。
しかし、同じにした方が分かりやすいでしょう。

ちなみにシナリオファイル群とセーブファイルは同じディレクトリに置かねばいけません。
これはそういう仕様です。




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