これは「up_dir.txt」です。 同じサーバーの上位のディレクトリに置かれています。 以下は無関係の文章です。 表示テストとして載せただけなので内容は気にしないでください。 路地から顔だけ出して左右をうかがう。 人通りはない。いけそうだ。 洋子:「よし、今だ…」 意を決めて飛び出…そうとした足が止まる。 洋子:(あれ…?) 後の路地の奥で何か動いたような気がした。 洋子:(気のせい…かな?) 振り返り様子をうかがう。 何もない。 洋子:(…神経質すぎるかな。行こう) もう一度、通行人がいないのを確認して路地を飛び出す。 一気に電話ボックスまで駆け寄る。 しかし、ちょうどワゴン車に差し掛かった時、 後部ドアが開き、数人の人影が降り立った。 洋子:(…!) 驚いて避けようとする洋子。しかし… 洋子:「むぐ…! ぐ……!!」 叫ぶまもなく口を塞がれ、車の中に押し込まれる。 思い切り暴れるが数人掛りで押さえつけられていては手も足も出ない。 数秒もかからず洋子の体は車の中に見えなくなり、ドアが閉められる。 そのまま車は動き出し、その場には何事もなかったような静寂が訪れた。 (『洋子の翼』より)